ご高齢になってからの住み替え、ご家族さまもご自身も悩まれ、
なかなか踏ん切りがつかない場合もあるかと思います。
住み替えをご決断されてよかったというご相談事例をいくつかご紹介させて頂きます。
ご相談事例1:大田区にお住まいA様ご本人(71歳・女性・自立)からのご相談
ご相談事例2:お子様のいらっしゃらないご夫婦からのご相談
ご相談事例3:ご自宅での介護が困難になってきたご家族さまからのご相談
ご相談事例4:がん末期のお父様(72歳・要介護4)のお住まいについて三男様からのご相談
A様はお一人での生活が長く、今後も自由で気ままな生活をしたいと思っていらっしゃいました。
ところが最近、同じように1人暮らしの友人が部屋で倒れてそのまま亡くなったのを知り、いざという時頼る人のいない不安を感じ、お電話を頂きました。
食事を作ることやお風呂の掃除なども面倒に感じる様になっており、食事もお惣菜を買うことが増え栄養面が偏っている様子です。
今更同居などして世話になる気もない、とのこと。今回も息子さんには相談せず、お一人で住み替えをするおつもりでした。
A様は、「有料老人ホームは、お食事もみんな一緒なんでしょ?なじめないかも、、、。最近高齢者向けの賃貸住宅というのを聞くけど、実際どういうものなの?」と高齢者向けの賃貸住宅に興味をお持ちでした。
有料老人ホームと高齢者向けの賃貸住宅のサービスの違い、それぞれのメリット・デメリットをご説明し、両方を見学するようにお勧めしました。
また住み替えにあたっては、保証人として、また万が一入院するような事態になった場合の身元引受人として、ご子息さまにお願いしなくてはならないこともご説明し、見学にはご子息さまもご一緒していただきました。
資金計画についても、両方のパターンを考え、
で25年間のご試算をさせて頂きました。
実際に見学をされて、将来的には有料老人ホームも視野に入れながら、今の段階では、安否確認と見守りサービスのついた高齢者向けの賃貸住宅がよい、とのご判断になりました。
早く引っ越して新しい場所で今後の生活基盤を作った方がよいとの思いが強くなられたご様子でした。
ご自宅も売却して住み替え資金にあてたいとのご意向でしたので、並行してご自宅の査定、売却の手続きも不動産会社を紹介して進めました。
スムーズに売却も決まり、お引越し日の調整をし、無事ご入居頂きました。
夕食は食事サービスをご利用され、プライベートは確保できつつ、見守りのある生活にA様も満足、またご子息さまからは、「なかなか言い出せなかった今後のことについて、親子で話し合うきっかけとなり、現在のことだけでなく将来に対する見通しと心構えもできた」と大変感謝されました。
船橋市にお住まいのY様ご夫婦は、ご主人さまが81歳・要支援2、奥様は79歳・要支援1、週1回ホームヘルパーの訪問介護を利用され、夕食は民間の配食サービスでお弁当をご利用でした。
将来のことはぼんやりと考えてはいましたが、最近奥様に物忘れや時間の認識など、軽度の認知症の症状がみられるようになってきて、ご主人から住み替えの問い合わせがありました。
奥様ご自身はまだまだ大丈夫、とおっしゃるのですが、訪問販売で押し売りを受けて、何度も同じもの購入をしたり、やかんをかけっぱなしにしたりなど、ご主人は1人にするのが心配になり、趣味の囲碁にでかけることもやめてしまいました。
「妻がいると話が長くなって、、、。最近同じことを繰り返し話すんですよ。」とご相談にいらっしゃったY様はすっかり憔悴されたご様子でした。
住み替えの決断も付きかねるご様子でしたが、「これからの人生もまだまだ長いのですから、良いところを見つけて、早めに住み替えをして、ご主人さまも、また趣味も再開してください」と、お話し、お住まいに際してのご要望を伺いました。
お二人とも現在の環境を大変気に入っており、また奥様が人見知りとの話も伺い、ご自宅の近くで小規模な住宅型有料老人ホームをご提案。
日常生活サービスや見守りがあり、奥様のケアはお願いすることができます。
一方で、食事の時間や入浴の時間など比較的自由度があるため、ご主人様は現在と同じような生活スタイルを送ることができます。
規模が小さい分スタッフの顔も覚えやすいとご主人様も気にいられました。
ご予算的にも問題ないとのこと。また、お身内に代わる、身元保証人のご紹介もさせて頂きました。
奥様は当初引っ越したくない、とのお気持ちが強かったため、ちょうど夏休みイベント開催日に、遊びに行きましょうとお誘いをしました。
するとイベントが楽しかったらしく、続けて体験入居をし、そのままご入居の運びとなりました。
住み慣れた地域のため、奥様も混乱なく、ご主人さまも趣味を再開することができ、スムーズに新居になじまれました。
ご入居後、ご主人さまだけでは、奥様を説得できなかったと思う、とお礼の言葉をいただきました。
K様(74歳・要介護3)は2年前に大腿骨を骨折してから、ご自宅にて奥様(70歳・自立)が介護をされていました。
K様は運動もあまりされないことから糖尿病も併発され入退院も繰り返すようになってきました。
介護サービスも利用していますが、介護の長期化に奥様も心身ともにお疲れのご様子でした。
30分ほどの距離にお住まいのご長男様は介護に協力をしていましたが、家族会議の結果、同居して介護するという選択はなくなり、ご予算にあう施設があれば住み替えをしたいとのことでご相談にみえました。
K様の病状、奥様の状況をお伺いし、ご長男様、担当ケアマネージャー様ともご相談させて頂きましたが、やはりこれ以上お二人での生活は困難との判断になりました。
ご主人のお体の状態を考え、主治医の病院へ定期的に通院できることを優先してお探しすることにした。
また、奥様は自立の状態でいらっしゃるので
の選択に関しても、それぞれのメリット・デメリット、資金の面の資料を作成してご説明し、ご判断を頂くことにしました。
K様はお一人でのご入居は心細いようでしたし、奥様も「主人ひとりが入居するのは気が引ける」とお悩みでしたが、少し距離をおいた方が奥様の体力を回復されること、また入院をされた場合費用がかかるとご予算も抑え目にした方がよいことも説明し、最終的にはご子息様のご判断で、K様のみのご入居となりました。
病院にも通いやすく、奥様も通いやすい近隣にある大型の介護付有料老人ホームで空きがでるという情報を得たため、すぐにご紹介、ご決断頂きスムーズにご入居して頂くことができました。
部屋数が多いので、いずれ奥様がご入居を希望された場合にご入居しやすいことも、ご決断を頂いた大きなポイントでした。
私ども紹介センターを御利用いただくことで、数社の施設の比較表や、資金計画表などをみて話をすることで、感情に流されず、スムーズで現実的な話を進めることができたケースでした。
M様は5年前脳出血により右麻痺があり、要介護認定を受けご家族と暮らしていらっしゃいました。
1年前胃がんが見つかり手術、胃を全摘出されました。
その後リンパへの転移がみつかり再入院することとなりました。
入院後状態は安定し、治療の必要がない為退院を促されご自宅に戻られました。
奥様と同居されている三男様とで介護をしてきましたが、認知症の症状も伴ってきて介護のご負担が増してきました。
ショートステイも利用して何とかやってきたのですが、先日奥様が風邪で寝込み、三男さんもついに限界を感じお電話をかけていらっしゃいました。
お電話からは、親を施設に預けるのはよくないと思うのだけど、というお気持ちと、介護疲れで心身とも参っているご様子が伺われ、「お父様のお体のことを考えても、プロにお任せする方がよいですよ」とまずは、三男様がご自身を責めないで頂きたいとお言葉をかけさせて頂きました。
三男様が落ち着かれて、現在のM様のお体の状態を詳しく伺うと、夜間にも痰の吸引が必要な状態ということがわかりました。
再度入院となる可能性も考えると、同居されている奥様や三男様だけでなく、別世帯でお住まいの、長男さま、次男さまのお考えも確認した方がよいとお伝えし、ご家族さま皆様で今後の相談をして頂きました。
ご長男様も三男様の思いつめた様子に、任せっぱなしにしていたと感じ、施設選びはご長男さまが主導となって進めることになりました。
入退院のいきさつからも、看護師が24時間常駐しており、身体状態の変化に対応でき、最後までお過ごしになれる施設をご提案。
3施設をご見学頂き、M様と同じようなケースの対応実績、緊急時の対応、入院した場合の費用負担など検討し、ご自宅と長男様、次男様のお住まいの中間地点にある医療法人が運営する介護付有料老人ホームを選ばれご入居となりました。
ご兄弟で相談されて決定していく様子をみて、お母様も安心された様子でした。
「M様が入居されてから、ご家族様ご親族様が頻繁に訪ねていらっしゃいますよ」と施設の方から伺い、担当させて頂き本当によかったと感じたケースでした。